『提案のちから』
親子で学ぶ法教育ワークショップ
開催日:2021年2月28日
もし目の前にケンカをしている人たちがいたら?
『提案のちから』はみんなで話し合いをして解決に向かうためにどう提案していくか、紙芝居と2択問題・グループワークでそんな力を身につけられるワークショップです。
『提案のちから』とは、自分が人の相談にのる立場になったときに必要なスキルのこと。
大切なのは「寄り添うこころ」と「他者の気持ちへの想像力」。
そして、対話すること自体の価値を知ること。

相談って難しい。
でもちょっとおもしろくて奥深い。
初めてのオンライン開催。
小学校4年生から6年生までのお子さんたち、遠方からも参加いただきました。
楽しかった!
提案のちからとは、自分が人の相談にのる立場になったときに、大切なスキルのこと。
私たち司法書士がふだん仕事でどんなことに気をつけて相談にのっているか、体験してもらいました。
① 関わる姿勢
② 傾聴の極意
③ 中立を守る
④ 冷静な場をつくる
この4つのスキルをもって「提案する雰囲気」を実現することを、紙芝居のロールプレイングを通して学びました。
スキルといっても難しいことではなく、要するに大切なのは「寄り添うこころ」と「他者の気持ちへの想像力」。
そして、対話すること自体の価値を知ること。
それさえ忘れなければ、自分に相談したいと思ってくれたのだから、自信をもって自分なりのやり方で相談にのっていい。そんなことを伝えました。
「正解のない答え」を考えることって、普段あまり学校でもやっていなさそうで、ちょっと難しいようでした。
でも恥ずかしがりやの子も、他の人の意見を聞きながら、一生懸命考えていました。
みんな主体的に参加してくれたのが嬉しくて、力が入り、時間を延長してしまいました。
間違えることを恐れないで、「自分はこう思う」と言えるようになることや、違う意見を尊重できるようになるための、きっかけづくりにはなったのではないかと思います。
終わったあと、すぐに退出しないで残ってくれた子たちから、質問がありました。
「どうして司法書士になろうと思ったのか」
「夢をあきらめないためには?」
司法書士が一人ずつ答えて、深い話ができました。
自分も、日常業務やクライアントとの向き合い方、自分自身の専門家としてのあり方を、改めて考えさせられる一日になりました。
子どもたちにも、何かひとつでも、つかんでもらえていたらいいな。
2021.2.28